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ヨーガは自分の内側を見つめないし体にも意識を向けない

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  イーロン・マスクやジェフ・ベソスらがこぞって宇宙へ飛び立ち、近年、資産家たちの次の投資対象は宇宙に向けられているようだ。人はお金が有り余ると最後は宇宙を求めるしかなくなるのか。そもそも宇宙は人の原点回帰 なのだと思う。 タオ、道教の世界では天界に行くには、肝臓の持つ「魂」のエネルギーが必要だとされている。事実、魂というのは霊的なもの、微細な高次の意識の表れとされ、高次なレベルのエネルギーだ。タオのトレーニングを積んでいく過程で、魂は強力になり、神(シン)を乗せて天界へと旅立つ。 一方で肺の持つ「魄」は非常に物質的で低次なレベルであり、地に引き付けられる。この魄は自己中心的で、世界という大きな規模でものごとを見ることができず、宇宙の采配による人や物の関わりや結びつきといった、大局的なものの見方ができない。それは肉体と繋がっていて、死んでもこの地上を離れることができず、死んだ後も地に埋まった骨の中にいる。 前回のガンダム・ネタでも話したけれど、この地球では重力というものにより、人は身体が重く感じられ、地にひきつけられ、より物質的な自己としての存在感が増す。故に、体が重たい、頭が重たい、ここが痛い、あそこが苦しいなどと、さまざまな不満や不調を述べる。そして快適な肉体への欲求が生まれる。 要は地球にいると自己中心的になりやすい、ということか。自分の意識や身体に目を向けるということは一見素晴らしいことだけど、同時にそれはどんどん外の世界が見えなくなっていき、自分さえよければといった利己的な考えや執着を生む。内向的な人ほど神経質になりやすく、神経症に罹りやすいという説もある。 タオではこういった低次のレベルの魄のエネルギーでも、高次のレベルの魂へと昇華、変換していくことができる。 魂へと昇華するには、いかに身体を手放していくか。感じなくなるか。ヨーガやタオのトレーニングはその身体の感覚を手放していくトレーニングと言える。 しかしながら昨今のヨガクラスでは過剰なまでに身体へと意識を向け、身体のさまざまな部分をしっかりと感じ取るように促される。 もはや、正反対では?? 身体に十分意識を向けたら手放そう。 複雑な呼吸ができるようになったら自然な呼吸に戻そう。 作用があればそこには反作用が存在する。 ということは、常に行きたい方向とは真逆の方向へ行こうとすることが目的地に辿り着く秘