黄金の方程式=8時間
先日、サム&チョンレ夫妻から、 昨年より再びギターを手に取ったわたしへ、 このようなメッセージが送られてきた。 「部屋で8時間は練習しろ」 「友達をなくすまで出掛けるな」 「酒は有名になってからだ」 「俺を信じろ」 なんとも2929しいメッセージ... こちらの強面さんは、アメリカの超有名メタルバンドのギタリスト、ミック・トムソンさんというお方。 強烈な見た目もさることながら、このメッセージの濃さにどこか親和性を感じると思ったら、調べてみるとトムソン氏は蠍座だった。 こういう、”大好きな酒も飲まずに部屋に閉じこもって修行してたら、ぼっちになってた” ”そんな俺を信じてくれ!” なんてことを言い出すタイプは、だいたい蠍座だ。 いやでも、この8時間というのがミソで、 8時間とは、どの分野でも共通する方程式だと思える。 クラシックピアノ界では、ピアノ界の登竜門であるショパンコンクールで入賞し、その後も輝かしい経歴を重ね、現在はショパンコンクールの審査員でもあるポーランド人のピアニスト、クシシュトフ・ヤヴォンスキ氏(知人です、というのがはばかられるくらいの存在)が、数年前に、季節のご挨拶だったか何らかの用件でメッセージをやり取りしていた時、『今日は今からスタジオで8時間練習するよ』と返信をもらったことがある。ちなみにこの発言は彼が50代を過ぎてからのこと。 50代のその道のプロフェッショナルが、いまだに8時間も練習するという驚愕の事実。 確かに、例えば、50代でこそないけれど、サッカー界のトップに立つクリスティアーノ・ロナウドも、チームの誰よりも練習量が多いことで有名だ。チーム全体でトレーニングを始める4時間前から先に来て自主練をしているという。終わった後も居残りをして、帰るのも誰よりも遅い。若い頃はガールフレンドを取っ替え引っ替えのロナウドだったが、もし練習後に早々にコートから去り、もしくは朝カフェで、彼女とまったりしていたら、現在の彼は存在しなかっただろうし、バロンドールなんて夢のまた夢だっただろう。 みんな派手に見える人たちだけど、結構地味にやっている。これはきっと間違いのない方程式で、本当に上手くなりたければ、このくらい練習すればいいんだろう。 多くの人が、そこまでやらずに諦めている。 『もともと才能がないのにたくさん練習しても無理では?』 こういう話をすると、...