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正身端座で迎える2026

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11/14メルマガより 本日のメルマガでは日本のレジェンドのひとりをご紹介したいと思います。 日本での第一次ヨガブームを担った佐保田鶴治先生のお師匠さんに、岡田虎二郎という人がいました。静坐による心身修養法を生み出した人です。 ちなみに日本では明治から昭和にかけては数々の健康法が生まれました。マクロビオティックの基となった石塚左玄なども明治の頃に活躍した人ですし、合気道の創始者、植芝盛平も明治生まれです。この頃の日本というのは健康になって新しい日本を作っていきたいというパワーがあったのだと感じます。 この岡田式静坐法の実践者には徳川慶喜、渋沢栄一、宮沢賢治、田中正造、坪内逍遥...など、錚々たる著名人がたくさんいらしたようです。 虎二郎の静坐で行う呼吸は、日本人ひいては東洋人の呼吸の基礎ともいうべきか、吐く息に重きをおきます。みずおちを落とし、腰を立て、静かに鼻から息を吐きながら臍下丹田を凹まし、十分に吐き切ったら吸う息は自然と入ってくるという、まるでわたしたちが陰ヨガの練習で行っているような呼吸です。 最近、進化した陰ヨガではこの下丹田の位置を公式に再定義しました。インドのチャクラに置き換えてみると、やはり同じ箇所がエネルギー的に同じ働きを持ち、このエリアにあるカンダスタナという球体から、肉体全体をコントロールするプラーナがより高い次元から流れ込み、肉体にふさわしいエネルギーに転換されて全身へと流れ、肉体が生命を保つことができると言われています。 たとえば虎二郎はチャクラのことはご存知なかったかもしれませんが、三昧へと至る過程で当然その存在を感じる体験があったであろうことは想像に難くありません。 この虎二郎が49歳でなくなる晩年、尿毒症を煩いながら、血を吐こうとも、40度の高熱が出ようとも、ひたすら静坐をして講義をしていたというのですから、現代の軟弱なわたしたちからしてみれば、凄いとしか言いようがありません。 心身修養法を人々に伝えながらの病ですが、それは極端に短かった睡眠時間のせいだと言われています。寝る間を惜しんで精力的に活動なさっていたのですね。 先だってのメンバーシップでお話しした道元禅師もそうですが、「病があっても、身体が痛くても、それがどうした、坐り続けなさい」ということだと思うのです。 わたしは常々実践が大事だ、ということを念頭においています。 いく...