重力の縛り
– 地球に住む人々は、魂を重力に引かれて飛ぶことができない –
先の名言はアニメ「機動戦士 Zガンダム」の中のクワトロ・バジーナ(シャア)のセリフである。
重力は人を危うくさせる。
地球にいる以上は、重力に引かれる。自己の肉体のその重みを感じる。
故にあれだけ時代が求めた寵児だったアムロも、一年戦争の後グダグダになってしまうのは、戦争で大切な女性を失ったトラウマを、重力がさらに重く追い打ちをかける心身の不調だったのだと思える。
肉体があるところに執着が生まれ、執着が人を堕落させる。
重力は人間にとって罪深いもので、故に人は悟りに至れないのかと思うこともある。
身体は軽くもっと自由になっていいのかもしれない。
ちなみにシャアの名セリフその2
– 地球に残っている連中は地球を汚染しているだけの、重力に魂を縛られている人々だ!–
「逆襲のシャア」より
重力に対する反作用を起こして自由な身体を手に入れれば、執着は手放され、自己の解放へと向かう。
理想論だけれども。
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