気功ブーム

 先日ベトナムまで行ってきて、気功のトレーニングに参加してきました。

世に千以上の気功の流派あれど、これは恐らく最も伝統的なものでありながらも最も英語圏の人々が参加しているトレーニングです。

西洋の世界では気功がじわじわ来ているそうで、ヨガの次のムーブメントは気功だと言われています。

ただ、今がブレイク前夜という感じで、気功をよく知らない人が多いのも特徴です。

キコウをチコウと言ったりするような、そんな感じですかね。

余談ですが、人気温存のためにはブレイクの頂点へ決して行かないことがポイントで、芸能人やアスリートなどここを間違えると早くキャリアが終わります。

それはさておき。

今回、アメリカや中東やヨーロッパ、それぞれの国の仲間のみんなと、みんなの地域で気功のレッスンがどうやって受け入れられたかを話してみました。

やはりどの国、どの地域も、最初は抵抗がある人が少なくなかったそうです。

イメージもですが、気功の動きそのものに抵抗があるのですね。

なんというか...生々しいのです。

自然界にあるものをモチーフとした動きなので、そうなのかもしれません。

例えば、虎の気功を行う時は心身共に虎になったつもりで行います。

それが本当に虎っぽいので、初めての方にはそれを表現するのに照れが生じるのでしょう。


また、中国というイメージ。

これは政治的な意味合いも含め、中国という国や人に対して、なんだかダサくて古くて怪しいイメージを私たちひとりひとりが刷り込まれていると思います。

このイメージを振り払うのは大変ですね。幼いころから西洋やアメリカ的なものが新しくてかっこいいと、中国やアジアは遅れていてカッコ悪いと、ありとあらゆるシーンで無意識に、しかしながら意図的に刷り込まれ続けてきたのですから。日本に生まれ育った時点で恐らく誰しもにこのようなビリーフシステムは出来上がっていることでしょう。

ですが、きちんと知れば、中国の歴史や伝統は素晴らしいものがあります。

気功はざっと5千年以上の歴史を持ち、流派は千以上、いやそれ以上数えきれないほどあれども、重要なポイントは古代からそのままの形、そのままの動きがそれぞれの流派ごとに受け継がれていることです。途中、中国共産党に支配され利用されながらも、その裏でひっそりと、伝統は確実に師から弟子へと受け継がれていました。

インドのヨガとの違いはそこで、現在のインドのヨガは今日に至るまでにかなりアレンジされたということ。そして今も個々が自分流にアレンジし続けています。今私たちが行っているアーサナ(ポーズ)がヨガの起源の頃から行われているものと同じと思ったら大間違いで、実際にアーサナをメインに行うハタヨガが誕生した11世紀頃から続く伝統的かつ厳格な流派は、今はひっそりとインドの外のネパールやパキスタンに存在している、もはやインドに古代からの伝統のヨガはない、とも聞いています。

ところで気功とヨガは非常に似ています。

どこが似てるの、と聞かれてもこればかりは自分の体で体験するしかありません。

気功をやり続けているおかげで、上記に述べたような現代アーサナの誤解が解け、また呼吸法の具体的な指針が掴め、ヨガの真髄が少しづつ理解できているような気がします。

私のヨガも、始めた当初に思っていたものとは随分変わりました、良い意味で。

話はベトナムでのトレーニングに戻ります。

今回参加したトレーニングはいくつかの気功の種類の中から最も難しいもののひとつ、五禽戯の気功です。これは私にとっては本当に四年越しで完成した(まだ完成途中だが)気功です。ちなみにYouTubeで同じ名前の気功が沢山出てきますが、全く別物です。

この気功を行うと、背中や肩がミシミシと痛くなるし、筋肉痛もすごい。それを四年越しでやっと今、硬さや詰まっていた感じや気血の行き届いていなかったところがリリースされ流れ出した感覚があります。陰ヨガのアドバンスの練習でもここまで来れなかっただけに、今は毎日がとても快適で無敵な気分です。

しかしながら、陰ヨガを知らずにこの気功を行えば、ただただ筋肉痛に襲われ、身体の空間を縮め、関節を押しつぶし、伸ばさなくてよいのに過剰なストレッチを行い、中心の力を使えずにいただけかもしれないと思います。

さて、来年以降はまた健康ブームがやって来るという星回りです。

まやかしではない本当の健康を目指すブームがやって来ます。

今の医療は世界規模で信用ならず、誰も自分の健康に責任は取ってくれない、
自分の健康は自分で勝ち取って行くしかない、そんな時代になります。

ヨガや気功はもっと見直されると思います。



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